サイド・エフェクト(Side Effects)

公開:2013年/監督:スティーブン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)

大体最初の10~30分でつまらないと感じた映画は見ない主義だけど、この映画には続きを見たくさせるなにかがあった。

まずエミリーが自殺未遂するシーンで思いとどまった。淡々と静かに流れていくこの映画の雰囲気に飲まれてしまった感がある。

なんとなく裏切りのサーカスとロスト・イン・トラストレーションみたいな画の撮り方かなあ、と思いました。

エミリーとシーバード博士がインサイダー取引によって儲けようとする話。

最初の方のエミリーが美しい。

最初っからなんとなくシーバード博士は怪しいというか一癖持ってそうな雰囲気を出してはいたけど(笑)、やっぱりそうだった。

自分的に精神科医みんなでグルになってバンクス博士を陥れようとしているのかと思ったけど、もしそうなら新薬の被験者探しに協力させたりはしないだろうし、なによりエミリーが最初っからどう見てもメンヘラなので、薬で人を殺した時点で嘘だろ!と思いました。

旦那とのSEXであまり感じていない雰囲気だったし、エミリーはもう旦那への気持ちはなさそうな感じ。

バンクス博士を以前ストーカーしていた女の人が実は死んでいなくてシーバードだった、だから復讐した、とか。もしくはエミリーがバンクスを好きになってしまったので演技をして気を引こうとしてるorシーバードが元々バンクスと恋愛関係にあって振られた・・・。いろんな予想をしたけど結局シーバード博士の論文が出てきた時に確実に彼女が犯人だと思った。

エミリーが演技をしていそうなのもわかった。

ただエミリーとシーバードが組む理由が途中までまったくわからなかった(笑)

未来は予見できる、過去の行動によって

「性格は行動の統計である」という言葉があるように、その人が今後どのような行動をとるかは今までのその人の動き方によって予測できる。エミリーがシートベルトを閉めていたこと・・・、旦那を裏切ったこと、彼女の言葉が上司の言葉を真似ているものであること、しょっちゅう嘘をつくこと。

そこから見てもシーバードを裏切る可能性は高い。

よくゲーム理論では相手の駒を読む方法があるけど、彼女たちがバンクスを狙ったのはたまたまだったらしいので、わからなくて正解だったかもしれません。

シーバードとエミリーが恋愛関係にあるとはさすがに思いつかなかった。展開の遅いアリス・グリードの失踪を見てる気分。

シーバード博士はなんとなくレズビアンな雰囲気がしてたけど(笑)

エミリーもなかなかの小悪魔っぷり。

セレブ生活から転落したのは夫のせいなのは確かだし、流産した痛手もあったかもしれないけど、夫やシーバードをあれだけ振り回して、まして人を殺してる彼女が正常なわけがない。

作品上スカッとすることはないけど、ただ内容を書き出していくならスカッとするかも。

最後まで自分の手で調べ上げ、自らの地位を取り返したバンクス博士はすごいな。

バンクスが他人の心理をコントロールするのがうまい。エミリーを煽ってるところとか好きだわ。

そしてキャサリン・ゼタ=ジョーンズがセクシーでクールであんな上司が欲しい。

静かな映画なので、好き嫌いが分かれるかも。

個人的には★3つ。