鑑定士と顔のない依頼人(The Best Offer/La migliore offerta)

公開:2013年/監督:ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)

孤独で女性恐怖症のおじいちゃん+それに振り回されてきた周囲が復讐をする。スカッとするような、後味が悪いような作品。

どんな贋作の中にも真実を見つける

ちなみに途中でヴァージルとロバートがレストランで食事中、ヴァージルがナイフで遊んでるのを発見して三度見しました。

お話はそんなお茶目な天才鑑定士の元にきた、一つの鑑定以来から始まる。

・・・けど、説明はふっ飛ばして、最後にヴァージルは贋作の中の真実を見つけた。NIGHT AND DAYっていうお店は本当に存在する(真実)ことに気づく。

そしてクレアの 「どんな事があろうとあなたを愛している」という言葉を信じ続ける。多分、この言葉は嘘なんじゃないかな?

オートマタ、心は偽れる、ビリーの言葉。

クレアの言葉は嘘だった。クレアというオートマタ(機械)には中に小人である本物のクレアがいた。

最初っからロバートは本当のことを言っていたんだよね。

童貞が快楽を知って、人を愛した、でも今までの報いがくるっていう映画です。

私はヴァージルが大好きです。あの潔癖なところや、孤児だったのに自分自身の力で地位を築いてきたあの強さ。孤高の人物はいつでもセクシーだ。

何故彼が女性恐怖症なのか?幼い頃の修道女が関係してるのかなあ。何故彼は今まで絵画との偽りのSEXで満足してたんだろうか?

1番疑問なのが何故ホイホイ彼女を好きになってしまったのかってところ。これはビリーが首謀者のはずなので、今までの絵画から好きな女の顔をわかっていたのかも?それと心理学的なテクニックを使って彼女を好きにさせているところも気になる。

例えば同じ者同士だと思わせたり、気ままに振り回す点(駆け引き?)、他にも「異性を好きになる時には自分と正反対の相手を好きになる」という心理からすると、ヴァージルとクレアの人相は逆だし、元孤児の彼と違って彼女はあんな屋敷を所有するお金持ちという設定だしね~。

ヴァージルの顔は中心寄り、クレアの顔は割と浅めで目が離れ気味。私の経験上、人相的に逆の相手を好きになる確率が高い。そう考えると合致がいくし、なによりこの映画はフラグ回収が上手い。

そうそう、「芸術家は自分の作品が嫌いなもの」らしいッスよ。

最近の映画ではベストでした!ヴァージルが何故上手く惚れてしまったのか?を気にかけなければ、まとまりのいい作品。★5。大好きです。ただ、たまーにしか見たくない。見たあとしんみりして切なくなるので・・・。